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TOP企業インタビュー>Vol11:株式会社ウェブマックス 代表取締役 渡辺康一

Q貴社の事業内容について簡単にご説明いただけますか?

Aうちは、WEB製作をずっとやってきたんですが最近、WEB屋さんという看板を下ろしました。そして、新たに二本の柱で事業を展開しています。それが、ブランディングとEコマース支援です。

実はどちらの柱もWEBというものに対して密接に関係しているんですよ。では看板を下ろした理由はというと、WEBというものだけだと軽く見られてしまうんですよ。だからより高い付加価値を追及しクライアントに提供できるようにと考えて、WEBというものの切り口を変えて事業展開しています。

Qブランディング事業についてご説明いただけますか?

A以前からよく、WEBサイトを作っても意味がなかった、儲からなかったという話を聞くんですね。けれど、僕はそれは違うんじゃないかと思うんですよ。それは、私たちのクライアントに対する説明が足りなかったところや、分かってもらっていなかったというところがあるからなんです。WEBサイトを作るっていうことは会社のロゴがあって、事業内容を紹介して、会社のカラーがあってといったように、少なくともその会社のブランディングはできているんですよ。今、中小企業にもブランディングといものが必要になってきているなかで、WEBサイトを使えば少ない費用でブランディングができるっていうのは、今のIT社会の恩恵のひとつなんですよね。WEBっていうと軽く見られちゃって、どんどん値切られて、クライアントも非協力的でもう丸投げって感じになっちゃうんですけど、自社のブランディングをケチるっていうのは少ないですよね。だから、ブランディングという切り口でWEBサイトを作っていけば、もっとお金をもらえて、クライアントにももっと協力してもらえるかなって思うんですよ。だから、ブランディングという形に変えました。

さらに、ブランディングというものの中でもウェブマックス独特の味付けが歴史ブランディングで、その上でいつも考えているのがブルーオーシャン戦略。みんながみんな同じ考えで同じ土俵に上って勝負してたっておもしろくないし、顧客に対して価値を与えることができないんですよね。他社とは違う新しい価値を作って顧客に提供するということが会社の使命だと思っているんですよ。だから、みんなが同じ様なところで勝負しているところから一抜けして新しい価値を作っていこうと思ってブルーオーシャン戦略を考えました。そのとき僕が歴史を好きってこともあって歴史をテーマにしていこうとすると、自然にブルーオーシャン戦略というものになっていっていくということで、今一番、やりたいこと、力を入れていることが歴史ブランディングです。

QEコマース支援事業についてご説明いただけますか?

A目的を持ってネット通販を行う、そしてそこで売り上げを上げていこうというものを支援するといことですね。EコマースはWEBサイトの作成ではなくて目的がはっきり出てきますよね。そして、数字という形で結果もはっきり出てきますよね。これをやっているのには背景があってニッセンという通販会社があってそこのサイトを6年間サポートしているんです。そして、そこの売り上げを80億から5、600億までもっていったんですよ。その実績に自信を持っているから、そこで培ったノウハウをいろんな会社とも共有をしていきたいと思ってEコマース支援の事業を展開しています。具体的には、Eコマースのシステム開発、運営や管理、保守、そしてクライアントの会社が自立してEコマースサイトの運営をしていけるよう人材育成すること、そしてEコマースのアウトソーシングも行っています。

Q渡辺社長の今までの経歴(キャリア)についてお教えいただけますか?

A僕が大学に行きたかったのは歴史が大好きで、歴史を勉強して歴史を仕事にしたいと考えたからなんです。だから、歴史といえば京都だから京都の大学に行こうって思ったんですよ(笑) でも、歴史が大好きって言いながら趣味はコンピュータみたいな変な学生でした(笑) それで、大学に入ってからはもう歴史三昧でした(笑) でも、それ以上にしていたのはサークル活動ですね。つぶれかけていたサークルを僕が立て直してね、そこで人を巻き込むってことを学んだんですよ。最初はサークルメンバー2、3人から、最終的にそのサークルに40人巻き込んだんです(笑) 巻き込むというのは会社でも同じですね。人を自分の事業に巻き込んでいくことで会社ができていくわけだからね。

他に入っていたサークルが、ベネッセさんから支援を受けていたサークルで600人のメンバーがいたサークルでね、学生が学生600人をまとめるっていうのは無理ですよね。だから、そこから5つのサークルに活動拠点で分けたんです。その分けたということが今に生きていますね。分けると良いものができるんですよ。小さなグループだと、それが好きな人が集まってサークルの中味が濃くなって個人の個性が発揮しやすくなって、みんなががんばりやすいサークルになっていくんですよ。よそのサークルとは月一回に合同ミーティング、そして年二回の合同イベントをしてました。あとは、いくつかの会社と横のつながりでコラボレーションしてイベントをするということもやりましたね。そういったものが今、会社をやるうえで役に立っていますね。実際に人を動かすということが非常に貴重な体験でした。だから、会社運営において人を動かすノウハウは知識じゃなくてサークル経験ですね(笑) 話が戻って、そうやって大きくしたサークルも残念ながら、無くなっちゃったんです。その理由は、サークルがベネッセに貢献できてないじゃんということでお金くれなくなった・・・。というだけではなく、サークル内で内輪もめをしてたんですよ。だから、ベネッセさんがメリットもない、内輪もめしてる、ということで逃げちゃったんです。でも、そういったことから組織というものが無くなるときは内輪もめが一番の原因だということを教えてもらいました。変な派閥を作ったり、特定の人間の力が強くなったりね、そういったことが組織内で起こると、組織が崩壊していきますね。そういったものを見ているとサークルの動きは企業の寿命と同じように感じますね。だから、今も会社の運営をしていてサークルの思い出がよみがえるんですよ。これはサークルが潰れたパターンだとか、このあとはこういう展開が待ってるだとか、そういう意味で会社運営に非常に役立ってます。まさにサークル経験の歴史に学ぶって感じですね(笑)

Q20代から30代にかけてやったほうが良いと思われることはありますか?

Aこの前、どこかのIT業界の大企業の方がインタビューを受けていて「10年間は泥のように働いてもらう」と言ってたんですけど、それが僕にはわかるんですよ。実際のところ僕も30歳までは働き通しだったんですよね。でも、最近それは違うなと感じ始めて、20代の頃はもっと可能性あるのでいろんなことをして欲しいなと思うんですよ。転職してでもいろんなことをして欲しいですね。IT業界に限ったことではなく、いろんな職業に対してです。今、フリーエージェント制というのがありますよね。あれがとても良いシステムだと僕は思っていて、そういったものをどんどん利用していろんなことをやってほしいですね。孔子が言ってますよね「30にして立つ」って(笑) 20代は動いて30代で腰を落ち着けるという考えですね。それを目標に動いていったほうが僕は良いと思っています。実際、僕も29歳のときにこの会社を興したんですが、良い時期に興したなと思いますね。年齢的にも時期的にも。友人でも30歳前後で考え動いた人たちが良い結果を生み、動かなかった人は結構、後悔していますね。常に変化を恐れてはいけないと考えさせられますね。

Q社長業として心掛けていることは何ですか?

A社長業というものは会社の従業員数によって変わってくるものなんですよ。うちが20人規模なので、20人の規模で言うと全員を同じ方向に向かって巻き込んでいくということですね。20人くらいだとリーダーシップが大事なんですよ。とにかく複雑なものはいらないんです。具体的には組織としての階層がいらないんです。一番上に社長、そのすぐ下には社員がいる。そういったリーダー像ですね。社内に対しての社長の顔というものは、こんな感じです。

では、社外での顔はと言うと、うちのような20人規模の会社であれば、とにかく広告塔であることです。社長を見れば会社の中味がすべて分かるような人にならなければならないと考えています。まさに自分の会社のTOPページを演じていかなければならないと言うわけです(笑) よその方と話をするときはできるだけ、会社の内容がわかるよう言動も工夫しています。あとは、ブランディングをしている会社ということだからセルフブランディングをしています。社長としてのセルフブランディングがうまくいっていなければブランディングの仕事をしている会社としてどうなの?ってことになってしまいますよね(笑) 僕のブランディングの原点は子供の頃やりたかったことですね。経営者になりたかった、歴史が大好き、未来の技術を使いたかった、そういったものと照らし合わせていって、例えば歴史といえば着物だから着物を着てみたりといった感じですね。他には過去にうまくいったことを振り返ってみるということですね。例えば、WEBサイトをつくるといったところでは昔、着物サイトが成功したのでそれを突き詰めてみると、やっぱり歴史ブランディングだったりね(笑) 良いところを取り出す、それがブランディングのひとつの手法ですね。これは、他社のブランディングでも使用していますね。

Q業界動向、および業界における貴社の今後の動向をお教えいただけますか?

AWEB製作業界は今、厳しい時期にありますね。就活生にとってはIT業界と広告業界の間というイメージかな。WEB業界の動向としてはWEBページの作成自身はもう目的ではなく一つの手段として見られているんですよ。そこで、必要になるのが、WEBで何をするかの追求と提案ができるかということですね。もう、クリエイティブというものだけではダメな業界になっていますね。広い視野を持ち、どういった切り口でよそに切り込んでいくのかが分かっていなければなりませんね。就活でWEB業界に入るのであればそういったことを知っておくべきですね。今後すごく淘汰される業界であるので、他社さんの目的をきちんと知っておかなければならないし、またそれを実現する知識と方向性を持っていなければならないですね。

去年はWEB業界の大再編期でした。まわりのWEB製作会社が異業種へ進出したり、WEB部門を閉めちゃったりしてね、今までWEB屋としてやってきたけど一斉に違う動きを見せた年でしたね。こういった動きは関東、関西両方で起こっています。とにかく大激変期なので苦しい業界です。うちは、その中から一抜けするためにブランディングとEコマース支援というお客様の目的を達成できるものに鞍替えしたわけです。

周辺業界に関して言うと、IT業界は企業のシステムを作る会社は手堅いためニーズは急激に減らないけれど、WEB業界と同じでこれから付加価値を見出してお客さんの目的を達成させることを提案していかなければ、作るだけならインド、中国で良くなっちゃいますよね。特にITは今SaaSやaspなどが意味する標準化が進んできているから、今まで独自性のあるものを作っていくというものだったけれども標準化されると、「こういうものができました。どの企業様も使えます。どんどん使ってください。」といったものになるんですよ。ブログでいえばムーバブルタイプが標準化してしまって今はそれが当たり前になってしまってオリジナルなものが売れなくなってしまったんですよ。

他には広告業界、今までCMを主としたマス広告が中心だったんですけど、今はWEBなどのパーソナルメディアが発達したため、マスと正反対に市場が伸びていっているんですよ。それは今までマスを中心に取り扱っていた会社には苦しいですね。となれば広告業界もいろんなことを考えて付加価値を作っていかなければならない、だからいろんなことに興味を持っていないと置いていかれます。

とにかくWEB業界は周辺業界も再編が進んでいるため、柔軟な発想や柔軟な姿勢が必要となってきていますね。

Q貴社が採用面接時に重要視している点、または持っていて欲しい資質はありますか?

A学生さんは資格というものから就職を考えていく傾向がありますね。それは20代の人達にも言えることなんですけど、何か資格があればなんとかなるみたいな考え方があるみたいですが、正直なところ中小企業であればあまりいらないですね。評価にはならないです。

理由は、もちろん経験が・・・というところもあるんですが、実際のところ学生に経験を求めることは出来ないですよね。資格とも少し違うんですけど、僕が大事だと思うのは「心構えと相性」が大事だと考えていますね。なにかするときに相性が良くないとうまくいかないことが多いですよね。最近は技術じゃなくて、会社の方針に対して理解して、その期待通りに力を尽くせる人が欲しいです。とにかく、若いころはなんにでも挑戦していくべきかなと思うんです。だから、資格というものを気にしていると一つ所に凝り固まってしまって視野が狭くなってしまいますから良くないと思います。でも、方向性を出すために資格は有効であると思っています。

面接では会社の方針に賛同してもらえるか、社長の期待に応えらえるかということを中心に見ます。けれどそういうものに対して20代は反抗的に感じますね(笑) うちは大人な会社を目指したいと思っていまして、中味は大人、でも子供心を失わないみたいなそんな人が欲しいです。でも子供すぎるのは困りますけどね(笑) 小さい会社に行きたい人は会社や社長のことを考えて動ける人が良いですね。でなければ会社が潰れてしまいます。中小では社長の役に立とうという人が大事で、よそとの付き合いの中で社長の考えを理解していて、その中で自分が何をするかを理解している社員がいる会社は大人な会社と僕は感じるんですよ。大企業、中小企業どちらにせよ会社の方針に対して出来る限り従いその中で自分に何が出来るのかを前向きに考えていける人、それがどの会社でも大事なことではないかと思います。そういったものがあれば、資格はいらないと思いますね。

Q大学生へのメッセージとして、渡辺社長が考える、大学生(低回生)に向けて大学時代にしておくべき経験等はありますか?

A僕は結果的に院までいって9年間の学生生活を送っていたんですが、とにかく長い大学生活で思ったことは大学時代には貪欲に動くこと、同じことの繰り返しの毎日はもったいないということですね。どんなことにでも首を突っ込み、そして最後まできちんと物事を終わらせる、中途半端だとうわべだけしか見ることが出来ないのでね。そして、二つくらい深く、何でもいいから学んで欲しいですね。ひとつだとそれだけに凝り固まってしまったり、それが通じないときにどうしようもなくなるから別の分野で二つ、僕でいう歴史とコンピュータみたいにね。もうそれこそ、正反対のものを二つ学ぶことが一番いいですね。ただし、必ずしろ! みたいに強くお勧めはできませんけど(笑)

次に、海外に対して目を向けることですね。WEB業界で言えば世界単一マーケットと捉えなければならないから、日本だけを見ていることはナンセンスですよね。実際にうちでもアジアに対してはアプローチをしていて、大阪と韓国のIT企業の橋渡しをしていました。そこで海外は大事だということを知らされました。今では中国も視野に入れて日中韓での仕事をもっとやっていきたいと考えています。でも、本当は日本からインドまでアジア全部をビジネスマッチングしたかったんですけどね(笑) とにかく、これからはアジアを一つのマーケットとして見て、世界を視野にビジネス展開をしていかなければならないです。だから、IT業界だけではなく全ての業界について言えることですが、海外というものに対してもっと学生は興味を持ち関わっていくべきだと思います。

インタビュー担当者感想

最初にお忙しい中、我々のインタビューにご協力していただきありがとうございました。WEB業界を中心に様々なお話を聞くことができ、大変面白かったです。また、渡辺社長の個人の経験も興味深く聞かせていただきました。常にいろんなことに目を向け挑戦されている方なのだと感じました。私もまだまだ、いろんなことに首を突っ込んでたくさんのことを学んでいきたいと思います。固まりません30(歳)までは(笑)

杉本 達也

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