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TOP企業インタビュー>Vol02:有限会社ティーエムピー 代表取締役 谷川 周次

Q有限会社ティーエムピーの事業内容について簡単にご説明していただけますか?

A主に事業のメインとなっているのは情報システム系のソフトウェア開発です。企業内における業務システム(物流や経理、販売など)を組み上げていく仕事がほとんどですが、私の経歴の関係上、あまり一般的でないハードウェアを組み合わせた仕事を受注することも多いですよ。一方では、すでにシステムを作った会社が倒産していてメンテナンスもできず、でもシステムは何とかして使い続けなければならないという状況で舞い込む仕事もありますね。そういうニーズを持った企業からの仕事の場合は、すでにあるシステムを解析して、その結果をもとに改修、メンテナンスを行い、操作方法などを指導もしています。あと、法曹界(いわゆる法律事務所)でのシステム顧問となって、近年多発している知財(著作権等々)に関わる係争案件での助言も行っています。

Q今までの経歴を含めて起業したきっかけは何ですか?

A大学卒業後、約10年間はメーカーのソフトウェア会社にいたのですが、大学時代から技術者としてやっていくという気持ちがあったのでメーカーに入ることにしました。はじめからその会社に定年までいる覚悟を持って入社した訳ではなく、「今、巷ではどんな技術があるのか」「会社の中はどんな感じなのか」ということを知りたくてメーカー系の会社に入社したという感じですね。予定では35歳のときに転身するか、そのまま企業に残るか、独立するかを決断するつもりでしたが、プライベート的なこともいろいろあって、33歳のときに独立することを決意しました。今考えれば無謀な部分もあったと思いますけど、会社に勤めていたときに早い段階からSEの立場として働かせてもらっていた経験や、仕事で知り合った顧客などとの良い人脈に恵まれていたことが随分と助けになりましたね。

Q現在の事業規模までに様々な経験をされてきたと思いますが、その中でも谷川社長が一番苦労したこと、印象に残っていることを聞かせてください。

A独立して約3年間は仕事をもらいに行くのではなく、顔売り中心のような状態だったことですね。私にとって人前でプレゼンするということが苦手だったので、それを克服する意味でも印象的な時期でしたね。その他にも印象に残っている仕事というと、同業のある会社と共同開発でパッケージシステムを構築することになり、そのプロトタイプの動作実験のために、とある方にご紹介いただいた運送会社さんのご協力の下で実験をしていた真っ最中に、その運送会社さんから別のシステムの見積もりを依頼されたのですが、コンペジターの会社の見積額の倍近い価格で見積もりをしたにもかかわらず、その仕事が最終的には自分の会社に任されたときは自分でも驚きました。もちろん根拠のある妥当な金額ですよ(笑)そういう予想外の出来事は大変でしたけど印象に残っている仕事ですね。

Q社長業(起業家)として心掛けていることは何ですか?

A自分自身は起業家という意識はありませんが、「社長」という肩書きは意識しています。社長である前に技術者ということで専門分野にこだわってしまうことも多々あって、逆にそれによって社長という立場を常に意識しながら全体のバランスを気にかけています。技術者としてただ仕事をするだけなら気は楽ですよね。でも社長ということは契約内容を吟味したり人材を適材適所に配置したりといった仕事があるので、そういう技術者としてのこだわりを押し通す訳にはいかない点があることも全体を俯瞰するようにしている理由ですし、それが社長の仕事だと思っています。

Q御社の属される業界の動向ついてどのようにお考えですか?

Aあえて当社が属する業界をあげるとするとソフトウェア業界ですね。特定の業界に属しているという意識を強く持っているわけではないので業界動向についてもそれほど意識することは少ないですが、これからソフトウェア業界は二極化していくと思います。業界内では以前にエンジニアが大量にリストラされていたことに加えて、今後は大量退職が考えられます。「人材が業界にいない」「リストラによる弊害で人材育成もできていない」という状況で、業界全体で人材を確保しようと躍起になると予想しています。その課題に積極的に正面から取り組む企業と、そうでない企業とに分かれしまうと私は考えています。 つまり人材育成が急務であり、今後の業界を支えるための大きな課題と認識している企業が成長すると思います。

Q優秀な人材が業界から減少しているということですが、御社はどのような資格や素質を持った人材に入社して欲しいと思いますか?

A資質については大きく分けて2つあります。1つ目は性格的なものですが、失敗しないための努力をするのか、成功するための努力をするのかに関わらず、若い間は自己の経験のために仕事に要領をかますことはせず積極的に行動することができる人材です。2つ目は基本的に採用するのは技術者ということもあり、どれぐらいのスキルを持っているのか、どれぐらい成長する可能性があるかを見極めます。一部の人を除いて多くの学生はスキルをほとんど持っていないに等しい場合が多いので、特にベンチャー企業では大器晩成型ではなく、短期で成長する人材を求めています。資格などに関してはあった方が良いのは当然なので、当社のような技術系の会社の場合はIT・パソコン系(基本情報技術者やソフトウェア開発技術者)の資格はあってもいいと思います。ただし、あくまでも評価に加味はしますがそれだけで人材として採用することはありません。それより自分自身の思いや考えを相手に伝えることや、相手をきちっと理解するための実践的なコミュニケーション能力を兼ね備えていることが重要です。

Q大学低回生に対して、大学生活でどんな経験(キャリア)をしておいたほうがいいと思いますか?

A学生にはもっと世間を知っておく必要があるとよく思います。例を挙げると最近の学生は本を読まないし、新聞も読まないといった活字離れが増えているでしょ?活字を読まないことは五感を一つ失っているのではないかと思ってしまいますし、誰でも知っていることを知らないということがあるのは社会人としても通用しませんし、もっと活字になれて情報収集をしてもらいたいですね。

Q最後に就活生へメッセージをお願いします。

A今やらなければならない事をきっちりやること。「失敗することで人は育つ」という言葉があるように失敗は人を成長させてくれます。しかし、その結果を自分なりに咀嚼し、解釈しなければそれはただの結果であって、自分を成長させてくれるものにはなり得ません。、自分の経験値を上げるためにも積極的に行動し、考える癖を持ってください。

インタビュー担当者の感想

私は谷川社長に対して技術者ということもあり頑固そうなイメージを持っていましたが、実際、谷川社長は感じたことをはっきりとおっしゃられる方でした。谷川社長はご自身のことを「一匹狼」という言葉で表現されることがありましたが、その言葉に似合うように自分の考え方を持たれており、そのため私達のインタビューにも率直なご意見等をいただき、今後のインタビューの参考に役立てて活きたいと思います。

谷川社長、ご協力ありがとうございました。

大倉 拓真

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