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TOP企業インタビュー>Vol07:株式会社スポットライト 代表取締役CEO 山根 弘照

Q株式会社スポットライトの事業内容について簡単にご説明していただけますか?

A基本的には検索の技術を使ったビジネスをしています。ただ事業内容といっても裾野は広く、一言で説明するのは難しいですね。ただ、共通して『作っている』、というのは『検索』になると思います。

 いわゆる意味認識と呼ばれる、キーワードからユーザが何を求めているのかを予測する技術をわが社では手がけています。ですので事業内容もそれを生かしたものです。つまり様々な情報を持つ他の企業さん達と一緒になって、それらを検索する形で色々なビジネスを行っています。収入源としては、ライセンス料や広告や企画開発だったりする形です。
 実は、良い技術を持っている大学ってのはたくさんあるんですが、それがビジネスになるかというと、そうとは限らないんですよ。技術だけではビジネスすることは難しく、どうすればビジネスとして成り立つかを考えるのも我々の仕事ですね。
 今は自然言語の解析技術を利用しようと考えています。
 たとえば最近は検索エンジンの使われ方が変わってきていていますね。皆さんがクーポン券を探す時、Googleで探さないですよね。ホットペッパーなどのサイトを使用されると思います。その場合Googleはそのホットペッパーへ行くためのブックマーク、お気に入りの役目をしています。そういった風に必要な情報へ案内する、『情報ナビゲーション』という分野が我々の目指している分野です。  少し具体的な話をしましょう。たとえば「docomo 電話番号」というキーワードで検索する人がいます。その人が欲しい情報は多分、docomoのサービスセンターか何かの電話番号だと思うんですよ。でも、一般的な検索エンジンで検索するとそういった情報はストレートに出てこないです。まったく別の情報が表示されてしまうんですよ。そうではなくて、docomoのサービスセンターの電話番号を一番に表示するシステム。それが私たちの言うところの、『より人に近づいた検索』を行う『情報ナビゲーション』です。

Q現在の事業規模までに様々な経験をされてきたと思いますが、その中でも山根社長が一番苦労したこと、印象に残っていることを聞かせてください。

A一番大変なのはやはり『人の管理』です。これに尽きますね。もともとの仕事は好きでやってることなので、半分趣味ともいってもいいのですが、人の管理だけはやはりつらいですね。必ずしも自分の思ったとおりに動いてくれませんし。

また、これは私の基本的な考え方なのですが、最初にリスクを考えるんです。成功のモデルではなく、「まぁ多分失敗するでしょう」、と。その上でどれぐらいのコストが掛かるのかを考えるんですね。これを私は『種をまく』と言っているのですが、そうして何年かやっている中で花を開く、そういうことがすごく多いですね。つまり、失敗モデルがどれぐらい考えられるか、と言うのは大事だと思います。

Q社長業(起業家)として心掛けていることは何ですか?

Aそうですね、商品開発で言うと『使う人が喜んでくれるもの』を念頭においています。逆にこれ作ったら楽しいじゃん、面白いじゃん、って言うものは手を出しませんね。それは後者の場合、行く時はドンと行きますがドンと落ちるんですね。それよりは普段使うもので、手放せないものになることを考えます。それに従業員の生活を守る、と言うことがやはりありますから。後強いて言えば、『人を騙してまで商売しない』ことですかね。誠実に。あくまでみんなが、儲かれば少し分けてもらう、見たいなスタンスです。

 それと、私はもともとは物づくりの人間だと思っているので、もしかしたらその内にいい人がいれば社長を変わることもあるかもしれませんね。今の時期は会社としても『力』の要る時期ですから難しいんですが。

Q御社の場合の、業界の動向、また業界における御社の今後の事業展開についてお聞かせいただけますか?

A業界自体は最先端に属していますし、金は儲け易い方じゃないかとは思っています。何より設備投資が不要な点もあるでしょうね。まだまだ業界は大きくなると思います。もちろん参入数分だけ、小さくなる・敗退する企業も多いですからそこは気をつけないといけないでしょうね。スポットライト自体としましてはその内に上場ができればいいと考えていますし、十分狙えるかな、とは思っています。

Q御社はどのような資格や素質を持った人材に入社して欲しいと思いますか?

A資格は特に重視していません。強いてあげれば語学でしょうか。英検やTOEICなど。コンピュータを扱う業界では、どうしても英語の文献を読む機会が多いですから、英語が出来ると便利ではあるでしょう。とはいえ結局入ってもらわないと、わからないですね。面接だけで全部みるなんて到底無理なので。

ただ、『逃げない』と言う点を重視します。こいつチャラチャラしてるけど芯はしっかりしてるぞ、だとかですね。うちの会社では元ニートの人もいるのですが、彼らは興味があればものすごい集中力を出します。だからもしかしたらいけるかもな、と思って採用したのですが今ではちゃんと開発者として働いていますよ。

結局のところ、その人の資質と言ったものはもちろん。会社の育て方というのも重要なんでしょうね。

Q大学低回生に対して、大学生活でどんな経験(キャリア)をしておいたほうがいいと思いますか?

Aあまりこういうことは言えませんが、大学4年間遊べばいいと思います。呑みにいったりすることも良いでしょう。例えば経営学部で学んだ知識が企業に入ってすぐに役立つかと言えばきっとそうじゃないですね。かといってすぐに経営者になれるかといえば……最初はペーペーですよね。だったらペーペーから這い上がるようなノウハウを身に着けておいたほうがいい。むしろ頭でっかちでこられると企業側から考えると困る、と言うこともあります。

ある大学出身の学生の方にそういう傾向が強い傾向がある気がしますね。そういう人は納得しないと動かないので参ってしまうことも企業としてはあるでしょう。私なんかはすっごく呑んでましたね。いろんな人と。ただまぁそのとき遊びすぎて今はもう遊びはどうでも良いや、と言う感もありますが。

とりあえず色々なアルバイトをしてみるといいと思います。私自身も様々なアルバイトをしてきましたが、牛乳配達ひとつとっても牛乳を狙う新聞配達員との駆け引きなど、後々役に立つ経験が多く積めたと感じています。

Q最後に就活生へメッセージをお願いします。

Aベンチャーほんとは面白いよ、ということでしょうか。しかし実際はやはりブランドを重視する人が多いでしょうね。それは親御さんの立場から言っても、海のものとも山のものともつかない中小よりは一部上場企業、の方が聞こえがいいですから。これは私の経験からも言うのですが、大企業に入るとやはり歯車になるんですね。レールが入社時点でひかれていて、最終到達点もある程度決まっている。それが一概に悪いとは言えないですが、幅広い経験、知識、と言うことでしたらベンチャーの方が有利だと思います。

 ベンチャーですと開発にしても様々な分野の開発に携われる機会が多いですし、こうこうこういう事を考えてみた、と言うときに、「それ面白いじゃん。じゃあ、やろうよ」って言うノリなので『世の中を変えたい』、『めちゃくちゃ稼ぎたい』という人には良い。

 ちなみに私のお勧めはリスクの高いベンチャーの最初期に参加するよりも、やってることの面白そうな企業の中で、上場しそうな、上場手前の企業を狙って入ることですね。もしかしたら大企業の方が安定はしているのかもしれませんが、それはどちらをとるか、でしょうね。例えば一度企業に就職して、お金をためてから起業するというのも十分ありだと思いますし、逆に一度も社会に出ずにいきなり起業するのはどうですかね。どちらにせよ、起業する人に対して言えるのは『営業』を経験しておくことが必要だと思います。

インタビュー担当者の感想

今回はお忙しい中貴重なお時間を割いていただき、貴重な提言を多々頂きました。掲載した内容以外にも個人的に助言を頂くことも出来、大変有意義であったと感じています。山根社長、本当にありがとうございました。

以下、私がインタビューの中で気になったことを少しお話しますが、『学生はシンプルに考える』というのが一つです。これは『ビジネスと言うのは実は泥臭いものなんだよ』、という山根社長なりの表現でしょう。私たちもこういったサイトを運営していますが、その上で人との繋がりが本質であるという点を忘れずに泥臭くあることを忘れてはいけないのだと改めて思わされました。果たして読者の皆さんもシンプルな考え方から半歩抜け出せていますか?

山本雄人

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