損害保険業界にとって最も深刻な問題は、平成19年から始まった銀行窓口での保険販売の全面解禁(金融ビッグバン)です。これにより銀行・保険・証券業界の垣根は低くなり、これまで銀行では扱えなかった死亡保障保険や、医療・介護など生前に給付金を支払う「第3分野」の販売が可能となるなど、消費者の利便性は向上します。しかし、その一方で業界大手を巻き込んだ再編が生保・銀行主導で行われ、損保業界の大手6大グループと言われている、「ミレアホールディングス、損害保険ジャパン、三井住友海上火災、あいおい損害保険、日本興亜損害保険、ニッセイ同和損害保険」は全てが合併によって誕生した企業です。これに加え、ソニー損保やセコム損保などの異業種からの参入や、生保同様、外資系保険会社も多数存在するため、今後も各社間の競争は厳しさを増すと考えられます。
金融ビッグバンによる様々な規制緩和により、損害保険業界は大きな転機を迎えることになります。特に、市場に最も大きなインパクトを与える変化としては「保険料率や商品設計の自由化」、「業態の垣根を越えた金融機関の相互参入」「外資系企業の日本市場への積極的な参入」などがあります。損害保険業界においても、他業種企業や外資系企業の参入の促進により、自由化された市場で工夫された様々な保険商品が導入されることが予想され、消費者にとって好ましい状況に変化していくだろう。しかし、既存の企業にとっては頭を抱える問題でしょう。また、平成17年頃から発覚した保険金不払い問題の件数が増加し続けているなど課題は山積みです。
業界規模 7兆5,372億円
※数値は、日本損害保険協会平成18年度より
| 企業名 | 正味保険料収入 | 総資産 | 時価総額 |
| ミレアホールディングス | 2兆1,486億 | 17兆2,269億 | 3兆9,247億 |
| 三井住友海上火災 | 1兆4,928億 | 9兆116億 | 2兆2,667億 |
| 損害保険ジャパン | 1兆3,866億 | 7兆21億 | 1兆4,835億 |
| あいおい損害保険 | 8,689億 | 3兆826億 | 6,163億 |
| 日本興亜損害保険 | 7,128億 | 3兆7,003億 | 8,465億 |
※数値は平成18年3月期
ミレアホールディングス
三井住友海上火災
損害保険ジャパン
あいおい損害保険
日本興亜損害保険
ニッセイ同和損害保険
富士火災海上
共栄火災海上
セコム損害保険
朝日火災海上
なし
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