人々や物資を運ぶサービスを提供する鉄道業界は、線路や駅などのインフラへの投資コストが非常に大きく、また固定費率も大きいために損益分岐点が高く、採算をとるためには相当量の輸送量が必要となるため、輸送量が減少し採算がとれなくなったローカル線ではたびたび存続問題が発生し、第三セクター鉄道に転換することもあります。一方、都市部では、新路線が開通し、ICカードの導入や『エキナカビジネス』の加速で輸送以外の新たな収入を創出しています。
ここ数年は、景気回復や雇用情勢の改善によって、旅客員数が増加しているものの、人口減少社会の到来で中長期的には運輸事業の低迷が予想されているため、各社とも沿線価値向上に乗り出しています。01年にチャージ式のICカード乗車券『Suica』がサービスを開始し、07年には同型の乗車券『Pasmo』がサービスを開始しました。『Suica』と『Pasmo』の相互利用が可能になり、便利さ故に『売れすぎ』によって販売制限がなされました。また、08年には『Suica』と『ICOCA』の相互利用が開始されました。チャージ式のICカードの普及に併せて駅構内を中心に利用店舗を拡大し、収益力の強化を目指しています。東芝プラントシステムが『Pasmo』を用いた出席管理システムを開発し、関東の大学や専門学校に導入を提案しています。ICカードが、電子マネー以外の分野でも様々な事業展開が期待されています。
1. 業界売上高 14兆2707億円
2. 業界従業員数 約42万人
※数値は、業界企業22社の売上高合計値、平成18年度3月期より
| 企業名 | 売上高 | 営業利益 | 路線距離 | 時価総額 |
| JR東日本 | 2兆6573億 | 4,280億 | 7,526km | 3兆7200億 |
| JR東海 | 1兆4912億 | 4,024億 | 1,970km | 2兆8224億 |
| JR西日本 | 1兆2629億 | 1,353億 | 5,024km | 1兆1020億 |
| 東京急行電鉄 | 1兆3819億 | 800億 | 100km | 9,857億 |
| 近畿日本鉄道 | 9,173億 | 686億 | 582km | 6,091億 |
| 阪急阪神HD | 7,433億 | 870億 | 191km | 8,569億 |
※数値は平成18年度3月期
JR東日本
JR東海
JR西日本
JR九州
JR北海道
JR四国
JR貨物
東京急行電鉄
近畿日本鉄道
阪急阪神HD
名古屋鉄道
西武HD
東武鉄道
小田急電鉄
京王電鉄
西日本鉄道
京浜急行電鉄
相模鉄道
京阪電気鉄道
京成電鉄
南海電気鉄道
JR東海が2025年に中央リニアを開業目標。
阪急阪神HDが06年10月に阪急と阪神が統合し発足。
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